Halopedia
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ジラルハネイ(ラテン語でServus ferox、「野生の奴隷」と訳される)は、肉食の樹上性哺乳類で、ブルートとして知られている。 彼らはコヴナントにおいて「力自慢」とされ、比較的低い地位に甘んじていた種族であった。その後リーダー・タルタロスの暗躍でライバルのエリート族の権威を失墜させ飛躍的に地位が向上するに至る。

ゴリラのような外観を持ち、身体的に頑強だが、技術力はエリート族よりも低い。武器はブルートショットスパイカーなど、火薬式ものが基本であり、エネルギー式兵器を多用するコヴナントとしては珍しい。

粗暴かつ野心的で、他の種族とは協調せず、特にエリート族には深い憎しみを抱いている。 預言者には絶対的な忠誠を誓っており、その盲目的な信仰心を預言者たちに利用された。またプロフェッツ名誉衛兵の座をエリート族から奪った。

コヴナントが2492年にブルートを発見した時、彼らの文明レベルは「ラジオを再発見」した程度の物であった。

極めて好戦的な性格であり、コヴナントに参加する以前に母星であるドイサックで内戦を何度も引き起こしている。2,3度ほど滅亡の危機に直面していたが、それでも学習した形跡がない特異(要するに暗愚)な種族はブルートだけである。

ブルートは人類が遭遇した最初の(正確には2番目)異星人であり、最初の遭遇でハーベストは壊滅した。

歴史[]

ブルートは野蛮で暴力的である一方、自力で宇宙進出と第三層に達するのに十分な知識を持っていた。しかし彼らの性格はあまりに発達し過ぎた文明を維持するのには向かなかった。激しい内乱を引き起こし、あっという間に自身を滅亡寸前に追いやった。

コヴナントに加入する直前のブルートは、内乱の復興に当たっていた時期であり、やっとラジオを送受信する技術を"再発見"したところであったという。すなわち、地球の歴史で言うと西暦1900年代初頭レベルである。コヴナント側との接触によって彼らの一勢力となる道を選び、吸収された。

ブルートの凶暴さは異星人とファーストコンタクトした人類にとって脅威の存在となった。たとえスパルタンであっても戦闘は苦戦となり、一定の戦果をあげたブルートは預言者の采配により、重装歩兵または凶暴な兵士としてコヴナントに配置された。

ブルートは肉食であり、コヴナント戦争中、UNSC(特にONI)では人間の肉さえも食らう凶暴かつ野蛮な種族であるとみなされていた。この認識はコヴナント同盟のエリート族も同様にみており、この特性を逆に利用し、人類殖民地の人口密集地に優先的に送り込まれ虐殺などを働いた。

コヴナントはブルート族が加入する条件として、フォアランナーを崇める独特な宗教に改宗することを求めた。彼らはもともと独自の宗教としてトーテム信仰、偶像崇拝が存在したが、コヴナントに加入する為にそれまでの信仰を即座に切り捨て改宗した。そしてそれは表向きだけではなく、他の種族同様に狂信的な真実の信仰となってゆく。

実際、彼らはコヴナント戦争末期のコヴナント同盟内戦中に預言者側に最後までつき従っていた。故に科学技術水準が元々低く、低俗な扱いを受けてきたブルートだったが、預言者にとってはその盲信具合は逆に使い勝手の良いコマとして重要視されるようになる。

彼ら自身のテクノロジーレベルはコヴナントの中でも極めて低い物だったが、それでも最新鋭のコヴナントの兵器を使う事が出来る程度の知識技量はたずさえていた。また、ブルート自身が独自に作り上げてきた武器の数々も時代遅れの感は否めないものだったが、武器としては理にかなった形状・性質・性能を携えている物も多く、対地球戦後期でもブルートの装備品は量産され、使用され続けた。

コヴナント崩壊後もブルート族とエリート族の対立は続き、一部の派閥はエリート族の大量虐殺を企てたりしたものの、最終的には失敗に終わっている。

外形的特徴[]

ブルートは哺乳類の起源をもち、ゴリラもしくは熊、またはその上位種族の何かに類似した姿を持つ。

肉体は灰色の厚い皮膚で防護され、褐色、または茶色の毛で覆われている。幾つかの者は黒または茶色の顎ひげを生やしている。

老いた者達は毛が灰色がかった銀色のものに変わり、敬意の対象とされる。口には非常に鋭い牙が生えており、時として武器として使用される。顔は平べったく、鼻の穴は正面を向いている。しかし稀に犬のように顔が長い者もおり、その特徴は一元的ではない。

背丈は8フィートの身長を持ち、非常に強靭な肉体を有する。大きさと外観は恐らくブルート達の故郷の環境が原因であろう(地球と比べて2倍近い重力があった)。さらに生命力は非常に高く、エリートが有するようなプラズマシールドで全身を保護せずともかなりの数の銃撃に耐える事ができ、死ぬ直前まで圧倒的な戦闘能力を維持する。

その戦闘意欲はすさまじく、防具を全て破壊され、武器を失っても戦意を喪失する事は無く、驚異的な跳躍力と腕力を用いて玉砕覚悟の格闘戦に戦術をシフトするほど「往生際が悪い」。エリートが最後の捨て身でも武器を捨てず、エナジーソードに持ち替えたり、プラズマガン等の銃撃に頼る"冷静な戦い方"とは毛色が違う。

それでもその凶暴さ、凶悪さ、強靭性、堅牢性は特筆に価するもので、ジョン-117でさえ手こずる相手である。よく訓練されたODSTや海兵隊による一対複数の戦術的攻撃でも、地球側が返り討ちにあう可能性のほうが高い。

ちなみに声質はいずれもガラガラの濁声で、お世辞にも聞きとりやすいとは言えない傾向にある。

UNSCでは彼らの事を"ゴリラ"等と称しており、以後ブルートはUNSC部隊の中では‘ブラボーキロ’と称されていた。

装備品[]

ブルートは他のコブナント種族と異なり、独自色の強い装備品を携行する事を好んだ。その最たる例が「スパイカー」「ブルートショット」「モーラー」「グラビティハンマー」である。これらは特にブルートしか持ちいらず、他種族が使用する事は殆ど無い。また、HALO2ではブルート向けの性能変更がされた赤いプラズマライフルも登場している。

コブナントの中でも上位に位置する事が無かった時代はプラズマシールドを装備している個体は少なく、特にHALO1の直前を描いたHALO:Reachの時点では極限られた地位にいるブルート以外防御シールドを装備しておらず、生身の体で戦闘をしている姿を確認できる。

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