
UNSCフォワード・アントゥ・ドーンに搭載されていたクライオ・チャンバー
クライオ・チャンバー(低温室)とは,すべての宇宙船の非必須人員の,長時間低温凍結を可能にするプラスタスティール製[1]チャンバーである。例としては,長期間のスリップスペースジャンプに用いられる。基本的には金属製のポッドで,体にぴったり合うゲル状ベッドだ。例えばジョン-117,彼はUNSCピラーオブオータムにあったクライオ・チャンバーで保存されていた。後に技術長トム・シェファード と技術士官サム・マーカスにより,クライオスリープ(低温睡眠)・チャンバーから解凍される。
クライオ・チャンバーのよく知らているモデルは,マーク7・パーソナル・サスペンション・ユニットで,ジャクバイティス・スタンダード・システム社製だ。だがこのモデルは,多くのUNSC人員に嫌われた。というのも,湿度のバランスが粗悪で乾燥してしまい,覚醒後の1日かそれ以上,敏感肌になってしまうので,"痒くなるクライオ"として知られた。後にマーク8・低温・サスペンション・チャンバーに置き換えられた。とはいえ,多くの古い飛行船はいまだにマーク7を使っている。[2]
技術的明細事項[]

ハルシオン級巡洋艦に搭載されている標準的なクライオ・チューブ
クライオ・チャンバーはたいていは船に格納されている。それぞれのクライオ・チャンバーは必要であれば個々に,ブロンキアル・サーフェクタントを入れたりする。そしてクライオ・チャンバーは緊急着陸の前に,緊急脱出が可能で,乗組員を危険から助けることにつながる。スパルタン-058は,リーチの陥落で重傷を負った後,ピラーオブオータムのクライオ・チャンバーにいた。船がインストレーション04に着陸する前に,彼女のクライオ・チャンバーは脱出,後日マスターチーフに救出された。
クライオ・チャンバーは船のAIによって監視されていて,AIは乗組員を即座に目覚めさせることができる。クライオ・チャンバーは,もし特定の誰かが,低温睡眠から目覚めないようであれば,医薬品の投薬量を変えるように設計されている[3]。クライオ・ウェイク・アップ規定では,全員がクライオから無事に復活できるよう,乗組員がお互いに管理しあうよう定められている。通常,低温室には救急蘇生が必要なときのため,医療ポッドがある。人間がクライオ・ポッドに入る時はほぼ必ず裸である。通常肌が覆われていると冷凍の過程で,悪い反応を起こし,皮膚の皮が剥け,疱疹がでる。これは低温熱傷の名で知られている。[4]
一方で,Halo: Combat Evolvedでマスターチーフは,完全にアーマーを装着したままクライオ・ポッドから出てきている。スパルタンは痛みを無視するよう訓練されている,というのもあるが,彼の強化された生理機能は,おそらくこういう皮膚痛や負傷からの迅速回復を可能にしていると思われる。[5]
コヴナントが同じようなテクノロジーを持っているかは不明である。だが,星間空間の広大な距離を考えれば,彼らの船にも同じようなテクノロジーが必要なはずだ。とは言うものの,UNSCのスリップスペース旅行はまだ瞬間的ではなく,コヴナント艦はUNSC艦よりもはるかに速い。
インストレーション00の戦いの後,アービターはUNSCフォワード・アントゥ・ドーンの前半分でアーク・ポータルを通して飛んだ後,背部分にはチーフとコルタナが取り残された。コルタナは信号を発信したが,それが誰かのもとに届くまで何年もかかるだろう。そしてチーフは低温睡眠に入った。誰かが彼を見つけるまで。
トリビア[]
ヘイローウォーズで見られる,スピリット・オブ・ファイアに搭載されていたクライオ・チャンバー
- スリップスペース・フィールド・ポッドは,フォアランナーに相当するレベルのクライオ・チャンバーだ。いくつかのコヴナント艦でチューブ状の物体が観測されており,もしかしたらコヴナントのクライオ・チャンバーかもしれない
- クライオにいる間,人間は年を取らない。個々のクライオチューブは医薬品を安定供給しており,その薬は,低温睡眠の周期の持続,頻度を制御するが,夢の内容に影響を及ぼす。[9]
- 人間はクライオ・チャンバーに入るとき,裸でなければならない。外に出るときに疱疹ができる危険があるからだ。だがエレン・アンダース教授は,服を着たままチューブに入っていた。これはおそらく,ヘイローウォーズがほかのシリーズと違い,CEROが12歳以上対象だからだろう。17歳以上もしくは18禁ならば違ったかもしれない。
- Halo: Combat Evolvedで,バグを使って,中に入ることが可能だ。中に入ると,チーフが見れる。首無しの。
- Halo Legendsのエピソード,The Packageで,スパルタン-117がキャサリン・ハルゼイ博士を見つけた時,完全に着衣状態であった。しかも彼女が目覚めた時,"低温熱傷"の発疹,水ぶくれは見えず,苦痛や不快感を見せることもなかった。これもおそらくヘイローウォーズと同じ理由だと思われる。つまり低温熱傷の問題を完全無視しているといえよう。
ギャラリー[]
登場作品[]
出典[]
- ↑ Halo: First Strike, page 150, "John brushed off the frost buildup that clouded the top half of the cryotube, and revealed the green-armored figure sprawled behind the plastasteel shell."
- ↑ Halo Encyclopedia, page 216
- ↑ Halo: Contact Harvest, page 60"The cryo-computer observed a surge of activity in Avery’s brain-an effort to yank himself out of REM-and upped his dosage.",
- ↑ Halo: The Flood, page 20
- ↑ Halo: The Flood, page 21
- ↑ Halo: The Fall of Reach, page 102
- ↑ Halo: The Cole Protocol, page 21
- ↑ Halo: The Cole Protocol, page 21
- ↑ Halo: Contact Harvest, page 60