HALOの最後(レベル)

ありがとう、艦長

Previous	艦長の奪還
Game	ヘイロー
HALOの最後
Player	マスターチーフ
Date	2552年9月22日
Location	オータム
Objective	パート01: HALOの破壊 　; パート02: 爆破…　そして、脱出 　 パート03: 未来へ
Enemies	エリート グラント フラッド

HALOの最後(The Maw) は、ヘイローの最後のキャンペーンレベル。

主要な登場人物&キャスト

• マスターチーフ
  • ………………………………………谷昌樹
• コルタナ
  • ………………………………………小池亜希子
• 343 ギルティスパーク
  • ………………………………………斎藤龍吾
• フォーハマー
  • ………………………………………
• 軍曹
  • ………………………………………廣田行生

キャンペーンの書き起こし

HALOの破壊

｛カットシーン｝

○墜落したオータムの全景（昼）

　 あたりは一面焼け野原で、緑は見られない。空も曇っている。　オータム墜落の衝撃でできた穴には水が溜まり、そこから大破したオータムまで地面が抉れている。　断崖から落ちる寸前で船首を前にして鎮座するオータム。　チーフの操縦するバンシーが飛んでくる。　エアロックからの視点。チーフの乗ったバンシーが、エアロックに蛇行しながら近づいてくる。

• コルタナ「このままじゃ墜落するわ！」
• チーフ「大丈夫だ。」
• コルタナ「だめ！間に合わない！」
• チーフ「大丈夫だ！！」コルタナ「もっと上よ！上！」　

エアロックの下に衝突して、爆発するバンシー。

• コルタナ「（拗ねたように）もう、わざとやったのね！」　

エアロックの縁に手を掛けて、周囲を確認しながら這い上がってくるチーフ。　

｛カットシーンおわり｝

｛ゲームプレイ｝

○エアロックから食堂までの通路

• コルタナ「ブリッジに行かなきゃ。艦長のインプラントチップを使ってオータムを自爆させることができるわ。オータムが爆発すれば、ヘイローを破壊できるはずよ。」

センチネル、フラッドと戦いつつ進む。

○食堂からブリッジまで

コヴナントと戦闘。

○ブリッジ

• コルタナ「ブリッジよ。早速、取りかかりましょう。」

コヴナントと戦闘。

• コルタナ「私をコントロールシステムにアップロードしてくれる？、ターミナルはメインスクリーンの横にあるわ。」

｛カットシーン｝

○ブリッジ

　ヘルメットからディスクをとり、メインスクリーン横の機械に差し込むチーフ。　コルタナのホログラムが現れる。

• コルタナ「ちょっと留守にしただけなのになんてことなの。（頭に手をあてて）少し待って。」
• コルタナ「できた。」

　メインスクリーンに、 Self Destruct Sequence Initiated　　 が表示され、２０分からの自爆のカウントダウンが始まる。

• コルタナ「これなら爆発した時に、充分離れた場所まで逃げられるわ。」

　コルタナのディスクを取り出そうとチーフが手を伸ばすと、

• モニター「残念ですが、それは不可能です。」

　手を引っ込めて辺りを見るチーフ。　コルタナ、首を後ろにそらせた後、吐き捨てるように、

• コルタナ「またアンタね。」

　チーフ、銃を構え辺りを警戒しながら、声の出所を探る。

• モニター「愚かなことを。ヘイローを破壊してもフラッドが全滅する保障はありません。それがヘイローの存在理由です。」
• コルタナ「（頭に手をあてて）システムに割り込まれたわ。」

○エンジンルーム

　制御盤を操作するモニター。（モニターから制御盤に電気が放電している様に見える。）

• モニター「一匹でも生き残れば、そして知的生命体と出会うことがあれば、その瞬間から爆発的に増殖するのです。」

　飛び回りながらエンジンルーム内の制御盤を操作するモニター。護衛のセンチネルも飛んでいる。*モニター「今となっては、フラッドすべてを抹殺するのは不可能です。だからこそフラッドの餌を死滅させなければなりません。知的生命体を存在させてはいけません、それがヘイローの機能です。」

○ブリッジ

メインスクリーンのカウントダウンが止まり、

• コルタナ「自爆シーケンスを止められたわ。」
• モニター「なぜ抵抗するのです、フォアランナーの遺産を無駄にしてはいけません。フォアランナーの意思を継いでください。」

　チーフ、警戒動作を止め、銃を下ろす。

• コルタナ「通信チャンネルはまだ使える。」

　チーフ、銃を担いだ姿勢でコルタナにむかって、

• チーフ「やつはどこだ？」
• コルタナ「センチネルは船のいたるところに…、モニターは？！」
• コルタナ「エンジンルーム。核融合炉を制御システムから切り離されたら、カウントダウンを再開できなくなる。」
• チーフ「エンジンシールド一つ破壊するのに、どれだけの火力が必要なんだ？」

　コルタナ、メインモニターの方を向いて、

• コルタナ「グレネードで…。」

　コルタナが向き直ると、左手の掌でグレネードを弾ませているチーフ。　コルタナ、それを指差して、

• コルタナ「充分よ！」

　チーフがコルタナのディスクを取り出そうとして手を伸ばすと、コルタナが振り返って、　

• コルタナ「センチネルよ。」

　ブリッジの外にセンチネルが現れる。　センチネルのビームが発射され、メインスクリーンを突き破ってチーフに当たる。　攻撃を受けてチーフの体の回りのシールドが発光する。　チーフ、ビームを受けたまま素早くディスクをヘルメットにしまうと、破壊されたメインスクリーンの下にいったん身を隠してから、銃を掲げて顔を出す。　

｛カットシーンおわり｝

｛ゲームプレイ｝

＞＞クリオルームを通って、エンジンルームへ向かえ

○ブリッジ～クリオルームまでの通路

• コルタナ「墜落した時に、船はひどくダメージを受けたんだわ。クリオルームからエンジンルームにいけるはずよ。」

センチネル、フラッドおよびコヴナントと戦いつつ進む。

○クリオルーム

センチネルとフラッドと戦闘。

○武器庫

フラッドと戦闘。

爆破…　そして、脱出

○エンジンルーム

• コルタナ「エンジンルームはここよ。」
• コルタナ「だめ、船を自爆できないじゃない。モニターがすべてのコマンドアクセスを使用不能にしているわ。残された手段は、船の核融合炉を爆破するしかない、ヘイローを破壊するためのダメージとしては充分だわ。心配しないで、ちゃんと教えるわよ。核融合炉の資料にもアクセスできるわ。まず核融合炉につながる排気管を外すのよ。核融合ドライブコアにつながるシャフトが見えるようになるわ。」

＞＞３階のエンジン制御端末を使って排気管をはずせ

目標までのナビポイントが表示される。

　3階、制御盤を操作すると、

＞＞グレネードかロッケトランチャーで排気口から内部を破壊せよ

警告音と共に排気口が外れ、ナビポイントが核融合炉に変更される。

• コルタナ「いいわ、これで4つある核融合炉のひとつを直接破壊できるわよ。炉心室を保護する磁気抑制フィールドを不安定にするには、連鎖的な爆発を起こすことが必要よ。グレネードかロケットランチャーを使って、無いならエンジンルームの入口近くにある武器庫で補給してきて。」

　核融合炉1つ目を破壊、

• コルタナ「解析中。第1核融合炉、制御不能。ほかの3つの核融合炉もお願いね。そうすれば、核融合エンジン全体の爆発のトリガーには充分なはずよ。」

　3つ目の核融合炉を破壊、

• コルタナ「がんばって。残りあとひとつよ。」

　すべての核融合炉を破壊、

• コルタナ「成功よ。核融合炉は暴走して臨界に達してるわ、15分以内に船を降りるのよ。時間が無い、外に出て緊急退避の合図を送らなくちゃ。マップにアクセス中。ここの最上階にサービスリフトがあるわ、上甲板下の構造体に沿って設置されているメンテナンス通路に続いてる。急いで！」

モニターのセリフ

• 「どうして任務を無視し続けるのですか？」
• 「どうして私達に抵抗するのですか？」
• 「障害の可能性を心配しなかったのですか？」
• 「A.Iを私に引き渡さなければ、あなたを永遠に抹殺しますよ。」
• 「A.Iを引き渡し、当初の任務に戻らなければなりません。」
• 「A.Iを引き渡してください。修理が必要ですよ。」
• 「そのA.Iは多くのデータを持ちすぎています！」
• 「ダメです。A.Iを引き渡してください。」
• 「あなたの行動は常識から逸脱しています。」
• 「あなたの行動には改善と改定が必要です。」
• 「マトリックス処理を再構成中。」
• 「フラッドは増殖し続けています。」
• 「この素晴らしい記録と共に、この施設を破壊するつもりですか？」
• 「前へ進まなければ。お分かりですか？」
• 「運が無い人だ。」
• 「残念な人だ。」
• 「残念なことです。」
• 「なんてことだ。」
• 「ダメです。」
• 「治療が必要ですか？」
• 「おお、私は天才だ。」
• 「セクション5524異常なし。」
• 「（鼻歌を歌ってから）そうか…。」

○サービスリフト

サービスリフトが下りてくる。中にいたコヴナントの部隊を倒してサービスリフト内へ。 上昇中のサービスリフト内、

• コルタナ（無線）「コルタナからエコー419。エコー419、応答して。」
• フォーハマー（無線）「感度良好。コルタナ、よく聞こえるわ。」
• コルタナ（無線）「フォーハマー、緊急退避よ。オータムに接近して待機して。私の信号を受信したら、すぐに外部アクセスポイント4C（フォー シー）で私達を救出してほしいの。」
• フォーハマー（無線）「ラジャー。エコー419、指定位置に向かうわ。」
• フォーハマー（無線）「エコー419からコルタナ。いったいどうなってるの？大丈夫？」

未来へ

>>爆発前にオータムから脱出せよ

○ワートホグ駐車場～メンテナンス通路

• コルタナ（無線）「大丈夫なはずないでしょう、エンジンは私達が考えていた以上のダメージを受けたみたいだわ。」
• コルタナ「解析中。核融合炉の爆発まであと6分しかないわ。脱出しなければ。今すぐよ！自爆タイマーカウントダウン中。ゼロに達すると核融合炉が爆発するわ。そうするとここの温度は一千万度近くになるわよ。どうなるかわかるでしょう。」　

　ワートホグに乗るとナビポイントが表示される。目標まで002.1km。

ワートホグに乗らないでいる場合、

• コルタナ「歩いてたら間に合わないわ。」「はやくワートホグに戻って！」　

目標まで250m

• コルタナ（無線）「コルタナからエコー419、救助を要請します。今すぐよ。」
• フォーハマー（無線）「ラジャー、コルタナ。フォーハマー、進入中。」

○外部アクセスポイント4C

船体をつなぐ橋のような場所。両脇と頭上が開けていて空が見える。

• コルタナ「待って、止まって。合流ポイントはここよ。ここで待機して。」　

左方向から、降下艇が煙を上げながらやってくる。

• コルタナ（無線）「（緊張した口調で）コルタナからエコー419。2機のバンシーが6時の方向から接近中。回避して！」　

エンジンから炎と煙を上げた降下艇の後ろに2機のバンシーが見える。　蛇行運転する降下艇。

• フォーハマー（無線）「メーデー！メーデー！左後方エンジンをやられた、持ちこたえられない！持ちこたえ（通信切れる）」

降下艇がチーフいる橋の下を通り過ぎて行き、見えなくなる。

• コルタナ「フォーハマー…、かわいそうに。別の方法を考えなくてわ。私達だけでも助からないと。たしか、ロングソード戦闘機がこの先の第7ベイのドックに一機あったはずよ。急いで、まだ間に合う。」　ナビポイント更新、目標まで001.4km。

○メンテナンス通路

　目標まで700m

• コルタナ「すぐ先に、大きなギャップがあるわ。最高速度で突っ切るのよ。」

○第7ベイのドック　

目標まで100m、機首をこちらに向けたロングソード戦闘機が見える。

• コルタナ「がんばって。なにが何でもあれに乗るのよ！」

｛ここからカットシーン｝

○ドック内　走って戦闘機に向かうチーフ、その背後に大勢のフラッド。

○戦闘機内　戦闘機の下部のハッチに走って入るチーフ。そのままハッチのスイッチを押す。

• コルタナ「ぎりぎりね。」　

チーフ、閉まるハッチを振り返る。無数のフラッドが走ってくるが間に合わない。ハッチ閉まる。　操縦席へ急ぐチーフ、大きな爆発音がして船体が揺れ、柱に掴まる。　揺れが収まると、素早く操縦席へ。操縦席に座り、スイッチを操作して、

• チーフ「いくぞ。」

○ドック内

火の手が上がっているドック内。浮上する戦闘機。その下には無数のフラッド。　戦闘機が180度回転して、発進する。

○外部から見たオータム（昼）

　船体のあちこちで爆発が起こっている。　船に向かって集まってく無数のフラッド。　その上空を戦闘機が空に向かって飛び去っていく。　急上昇して行く戦闘機の後ろでオータムのエンジン部分の火の手が次第に広がっていく。　大気圏を抜け宇宙空間に進む戦闘機。　戦闘機の操縦席のチーフ、操縦席の窓の外にはガス惑星の一部が見える。

{難易度レジェンドの場合}

○オータムから数キロメートル離れた地上（昼）

フラッ度の死体が散らばる中、軍曹とエリートが互いにアサルトライフルを掴んでもみ合っている。

• 軍曹「こっちにきてみろ、この、（怒声）」

オータムから閃光がほとばしる。争いをやめオータムをみる軍曹とエリート。互いに見つめあい、

• 軍曹「よし、これで… 」

抱き合う二人、オータムが大爆発。明転

○宇宙空間

　ヘイローの輪の真ん中辺りの空間を通過する戦闘機。　戦闘機が飛んできた方向のリングの表面が白く光り爆発する。爆発に遅れて衝撃波が発生し、衝撃でヘイローリングが割れる。

○操縦席

　警告音がなって操縦席のディスプレイに //CAUTION// ENGINE TEMP CRITICAL 　の文字。

• コルタナ「（静かに）エンジンを止めて。」　

操縦席上部の計器を操作するチーフ。

○宇宙空間

宇宙空間を慣性で進む戦闘機。

○操縦席の外から見た戦闘機

• コルタナ「（静かに）見て。」

操縦席を立って、窓の近くに移動するチーフ。

○宇宙空間

　爆発があった辺りのリングの巨大な破片が、重力の作用かリングの反対側へ引き寄せられ衝突する。　その衝撃でばらばらになるヘイローリング。

• チーフ「ほかに生き残った者は？」

○戦闘機内

• コルタナ「スキャン中。（静かに）粉塵と反響音だけ。生き残ったのは私達だけ。」　

窓際の計器類を見ていたチーフ、コルタナの報告に顔を上げ、動きが止まる。

• コルタナ「私達は任務を果たしたのよ、地球のためにね。コヴナント艦隊だって撃破した、そして、フラッドもね。」　

うつむき加減で操縦席へ戻るチーフ。

• コルタナ「ヘイローか、終わったわね。」　

チーフ、操縦席に座って、

• チーフ「いや、たった今始まったばかりさ。」

　操縦席から宇宙空間へ。操縦席に座ったまま、ヘルメットを外して脇に置くチーフ。操縦室の屋根でその素顔はわからない。　戦闘機の後方にガス惑星、彼方に銀河の中心が見える。

　｛カットシーンおわり｝

暗転

エンドクレジット　　

エンドクレジットが終わり、何もない宇宙空間を漂うモニター。　画面に向かって飛んでくるモニター。明転して、浮かび上がるバンジーのロゴ。　　

おわり